EA SPORTS FC 27では、7月23日にFUTの殿堂の最初の5選手が発表され、9月1日には初代メンバー全21選手が公開されました。この新しい選手アイテムタイプでは、かつての高速アタッカーやフィジカル型ストライカー、テクニカルな選手など、Ultimate Teamの歴史と強く結び付いた顔ぶれが戻ってきます。
ただし、序盤のFUTスカッドを組むなら、懐かしさだけで選ぶわけにはいきません。公開された21枚は84~85 OVRで、すべてプレイスタイル+を持っていますが、強みとなるポジションやスタッツはかなり異なります。圧倒的なペースを持つカードもあれば、フィジカル、決定力、あるいは中盤や守備でバランスのいい能力を持つカードもいるため、最適な選択は今のスタメンに何が足りないかで変わります。FC 27の早期アクセスは9月18日に始まり、世界発売は9月25日です。現段階では、まだ固まっていない実戦メタではなく、確認済みのカードデータを基準に比較するのが安全です。
『FC 27』のFUTの殿堂はどう見るべき?
FUTの殿堂を単純な「84か85か」というレーティング順で見ると、このカード群の特徴をかなり見落とします。それぞれが過去のFUTで印象に残った個性を意識した能力構成になっており、一部のスタッツはかなり尖っています。Akinfenwaはフィジカル重視、RémyとEliaはペース寄り、dos Santosは強さを抑える代わりにスピードとドリブルを備えています。
そのため、比較するときはOVRよりもスカッドとの相性を見る方が実用的です。すでに前線のスピードが十分なら、Rapid+持ちのウインガーをもう1枚増やすより、中盤や守備の穴を埋める方がスカッド全体は強くなるかもしれません。レーティングが低いカードでも、その強みが必要な役割と一致していれば、そちらの方が理にかなうケースがあります。
Doumbiaはその分かりやすい例です。ストライカーに裏抜けの速さが必要なら、84 OVRより93 PACと84 SHOの方が重要になります。Guarínは中盤から別の問題を解決でき、同じ84 OVRながら85 SHO、82 PAS、83 DRI、88 PHYを持っています。総合レーティングも判断材料にはなりますが、最初に確認したいのは「この選手で今のスカッドの弱点を本当に改善できるか」です。
FUTの殿堂 全21選手のレーティングとプレイスタイル+

21選手の構成を見ると、かなり攻撃寄りです。STが7人、LW・RW・RMがさらに8人いる一方で、純粋なCBはDavid Luizだけで、CMもFellainiとGuarínの2人しかいません。ギャラリートークンを使う段階になると、この偏りは無視できません。似たタイプのアタッカーを何人も集めると、スタメンの他のポジションが弱いまま残りやすいからです。
| 選手 | OVR | ポジション | プレイスタイル+ | PAC | SHO | PAS | DRI | DEF | PHY |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Hulk | 85 | RW | Power Shot+ | 89 | 86 | 81 | 86 | 46 | 87 |
| Mario Balotelli | 85 | ST | Low Driven Shot+ | 85 | 87 | 71 | 84 | 34 | 81 |
| Jakub Błaszczykowski | 85 | RM | Rapid+ | 93 | 78 | 78 | 84 | 58 | 76 |
| Marouane Fellaini | 85 | CM | Precision Header+ | 74 | 81 | 78 | 79 | 78 | 90 |
| David Luiz | 85 | CB | Block+ | 79 | 69 | 78 | 75 | 84 | 83 |
| Alexandre Pato | 85 | ST | Quick Step+ | 90 | 85 | 71 | 86 | 33 | 73 |
| Micah Richards | 85 | RB | Bruiser+ | 86 | 57 | 73 | 76 | 84 | 89 |
| Antonio Valencia | 85 | RM | Rapid+ | 90 | 75 | 81 | 83 | 79 | 87 |
| Theo Walcott | 85 | RW | Rapid+ | 96 | 79 | 74 | 85 | 39 | 65 |
| Adebayo Akinfenwa | 84 | ST | Enforcer+ | 72 | 80 | 61 | 74 | 36 | 88 |
| Giovani dos Santos | 84 | ST | Technical+ | 87 | 83 | 75 | 88 | 32 | 58 |
| Seydou Doumbia | 84 | ST | Quick Step+ | 93 | 84 | 68 | 83 | 43 | 75 |
| Eljero Elia | 84 | LW | Rapid+ | 91 | 74 | 77 | 87 | 34 | 68 |
| Emmanuel Emenike | 84 | ST | Enforcer+ | 88 | 82 | 62 | 80 | 29 | 85 |
| Alessandro Florenzi | 84 | RB | Relentless+ | 86 | 80 | 80 | 82 | 78 | 77 |
| Gervinho | 84 | LW | Rapid+ | 94 | 76 | 78 | 86 | 40 | 70 |
| Fredy Guarín | 84 | CM | Power Shot+ | 79 | 85 | 82 | 83 | 75 | 88 |
| Víctor Ibarbo | 84 | RW | Quick Step+ | 93 | 81 | 71 | 84 | 42 | 82 |
| Miguel Layún | 84 | LB | Whipped Pass+ | 86 | 76 | 80 | 80 | 78 | 74 |
| Aiden McGeady | 84 | RM | Trickster+ | 89 | 75 | 82 | 86 | 42 | 65 |
| Loïc Rémy | 84 | ST | Low Driven Shot+ | 91 | 84 | 70 | 78 | 37 | 72 |
まず目につくのはペースです。Walcottが96 PACでトップ、Gervinhoが94、Błaszczykowski、Doumbia、Ibarboが93で続きます。とにかく相手の最終ラインを広げられる速い選手が欲しいだけなら、候補には困りません。
面白くなるのは、ペース順だけで見なくなったときです。Fellainiは90 PHY、Richardsは89、AkinfenwaとGuarínは88。93 PACのウインガーと88 PHYのCM、あるいは84 DEFと89 PHYを持つRBでは解決する問題がまったく違うため、最適なFUTの殿堂カードは派手な数字より、どのポジションを補強したいかで決まります。
『FC 27』発売前に注目したいカードは?
発売前の段階で固定ランキングを作るのはまだ早いでしょう。表面上のスタッツから分かることは多いものの、実際の強さは詳細能力値、体格、役割、使用可能ポジション、そしてFC 27本編のゲームバランスでも変わります。
今できるのは、明確な弱点が少なく、用途を想像しやすいカードを絞り込むことです。実際のゲーム環境が分からないうちから、誰にでも通用する「最強のFUTの殿堂選手」を決めるより、こちらの方が実用的です。
HulkとPatoは攻撃面のバランスが取りやすい
1枚で複数の仕事を任せたいなら、Hulkは候補に入れやすいアタッカーです。89 PACがあるため速さだけに選択理由を頼る必要がなく、86 SHOと86 DRIもあるので攻撃能力のバランスが取れています。さらに87 PHYがあり、一般的な高速ウインガーほどフィジカルを犠牲にしなくていいのも大きな違いです。
Power Shot+も86 SHOと素直にかみ合います。公開済みのスタッツだけを見る限り、1つの強い能力で他の弱点を無理に隠しているタイプではありません。右サイドに必要なのが「最速の選手」ではなく、複数の仕事をこなせるアタッカーなら、Hulkは優先して確認したいカードです。
PatoはHulkほどのフィジカルはありませんが、より分かりやすいST向けの能力構成です。90 PAC、85 SHO、86 DRIがあるので、スペースへの抜け出しと得点力のどちらかを大きく妥協する必要がありません。Quick Step+もその直接的な使い方と合っています。序盤のスカッドでまだ主力STが決まっていないなら、極端な特徴を持つ84カードより組み込みやすい候補です。
Balotelliとdos Santosは別の攻撃課題を解決する
STに求めるものが最高速より決定力なら、Balotelliの方が分かりやすい選択です。87 SHOはFUTの殿堂全体で最高で、85 PAC、84 DRI、81 PHYもあるため、シュートだけに偏ったカードにはなっていません。Low Driven Shot+も同じ方向性で、良い形を作った後にチャンスを仕留める役割に向いています。
dos Santosはほぼ逆のタイプです。全21選手で最高の88 DRIに87 PAC、83 SHO、Technical+を組み合わせています。ボールを運ばせたり、狭いスペースで扱わせたりしたい場合は明確な強みがあります。一方で58 PHYが弱点なので、フィジカルよりテクニカルな能力を優先する選択だと理解して使う必要があります。
単純にどちらが上かを決めるより、この違いを見た方が役立ちます。Balotelliは一部のスピードと引き換えにシュートと強さを持ち、dos Santosは強さを抑えてドリブルと機動力を取っています。どちらが必要かは、今の前線ですでに足りている要素によって変わります。
RichardsとValenciaは速さだけが魅力ではない
FUTの殿堂には守備の選択肢が少ないため、Richardsはアタッカーと比べる前から確認する価値があります。86 PAC、84 DEF、89 PHYはRBで見たい能力をしっかり押さえており、Bruiser+もフィジカル寄りの守備性能と合っています。右サイドバックが明確な弱点なら、5人目の高速アタッカーを増やすよりRichardsにリソースを使う方が、スカッドの問題を直接解決できます。
David Luizも84 DEFを持ち、このクラスで唯一の純粋なCBです。センターバックが問題なら、こちらの方が自然な候補になります。表面スタッツではRichardsがペースとフィジカルで上回りますが、そもそも2人は同じ役割を争っているわけではありません。
Valenciaは一言で分類しにくく、それが魅力でもあります。90 PACに加えて81 PAS、83 DRI、79 DEF、87 PHYを持ち、79未満なのは75 SHOだけです。かなり幅広い能力を持ちますが、最終的な価値はFC 27で利用できる役割やポジション次第です。現段階では未確認の守備起用を前提にせず、柔軟なRM候補として見るのが安全です。
GuarínとFellainiを見るとOVRだけでは判断できない
OVR順だけで並べると、Guarínは最も見落としやすいカードの1枚です。84 OVRながら、85 SHO、82 PAS、83 DRI、75 DEF、88 PHYを持っています。79 PACは高速アタッカーより低いものの、CMにRWやSTと同じ能力構成を求める必要はありません。
単機能のスペシャリストではなく、複数の局面に関われる中盤が必要なら魅力が出てきます。Power Shot+も85 SHOと自然に結び付きます。もしギャラリートークンの必要数が手頃なら、すでに強い攻撃ポジションを埋める85カードより、この84カードの方が育成途中のスカッドに合う可能性があります。
Fellainiは同じCMを別の方向から埋めます。90 PHYは全選手で最高で、81 SHO、78 PAS、78 DEFもあります。Precision Header+もフィジカルと空中戦を意識した特徴に合っています。その代わり受け入れる必要があるのが74 PACです。
中盤で最優先したいのが機動力なら、表面上はGuarínの79 PACの方が扱いやすいでしょう。サイズや強さ、中央でのフィジカル勝負を重視するなら、FellainiはUltimate Plusの5人から1人を選ぶピックで他の候補にはない役割を持ちます。判断を85か84かという数字から始める必要はありません。
Walcott、Gervinho、Ibarboはペース重視の候補
右サイドにとにかく最高クラスのスピードが欲しいなら、Walcottが最も分かりやすい候補です。96 PACは93 PAC組より3ポイント高く、Rapid+もカードの狙いを明確にしています。85 DRIがあるため完全なスピード特化ではありませんが、79 SHOは自動的に「最強アタッカー」とは呼べない理由でもあります。
Gervinhoはボール運びと幅を作る役割にさらに寄っています。94 PAC、86 DRI、Rapid+がある一方で、76 SHOはPato、Balotelli、Doumbia、Rémyよりかなり低めです。ウインガーに多くのシュートを任せるのではなく、スペース作りと前進を担当させるなら、このトレードオフは受け入れやすくなります。
Ibarboは同じ高速系でもフィジカルの強いタイプです。93 PACで大きく速さを失わず、81 SHO、84 DRI、82 PHY、Quick Step+を持っています。STではDoumbiaも同じ比較に入り、93 PACと84 SHOによって84 OVR以上に危険な攻撃性能を持っています。
FUTの殿堂に「低コスト枠」はもうある?
まだ決められません。84 OVRのFUTの殿堂選手を「低コスト」と呼ぶには、OVRが低いほどギャラリートークンの必要数も少ないと仮定する必要がありますが、その価格設定はまだ公開されていません。EAはベースのFUTの殿堂スペシャル選手アイテムがギャラリートークンストアで入手できることを明らかにしていますが、各カードの必要トークン数は未発表です。
発売前にできるのは、「低価格ランキング」ではなく価値が出そうな候補を先に絞ることです。Guarínは中盤として幅広い能力を持ち、Doumbiaは93 PACと84 SHO、Ibarboはサイドで93 PACと82 PHY、dos Santosはクラス最高の88 DRIを備えています。これだけで安いとは言えませんが、価格が出たときに85 OVRへ何となく多くのトークンを使う前に比較する価値はあります。
必要数が分かれば判断はもっと実用的になります。何トークン必要なのか、誰と入れ替えるのか、今のスタメンからどれだけ大きな強化になるのか。この3点が分からないうちは、「低コスト」という言葉だけが先走っている状態です。
FUTの殿堂選手はどうやって入手する?
FUTの殿堂はUltimate Teamから切り離された独立コレクションではなく、FUTギャラリーとつながっています。ギャラリーセットには国、リーグ、クラブ、キャンペーンなどのテーマがあり、セットを完成させてグレードを上げることでギャラリートークンを獲得でき、高いグレードでは追加報酬も解除されます。
コレクションの進行をFUTの殿堂カードに変える段階で重要になるのが、このトークンです。ギャラリートークンはギャラリートークンストアで使用でき、EAはベースのFUTの殿堂スペシャル選手アイテムがそこで提供されるとしています。流れはシンプルで、ギャラリーセットを完成させ、必要ならグレードを上げ、トークンを集めたうえで、現在のFUTの殿堂報酬が本当にスカッドの弱点を埋めるか判断します。
ここが重要なのは、ギャラリートークンストアがシーズンを通して変化していくからです。現在の候補がすでに強いウインガーとの入れ替えにしかならず、中盤や守備に大きな穴があるなら、すぐに使ってもスカッド全体の価値はあまり上がらないかもしれません。「交換できるから交換する」のではなく、トークンを残す判断も十分ありです。
セットのグレード、タグ、ギャラリーレベルなど、コレクションシステム全体についてはFC 27 Ultimate Team FUTギャラリーガイドで詳しく解説しています。
Ultimate Plusの5人から1人を選ぶピックは考え方が違う

8月31日までの期間限定EA SPORTS FC 27 アルティメット Plus Editionを入手したプレイヤーには、別のFUTの殿堂選択があります。特典はAkinfenwa、Fellaini、Rémy、Elia、dos Santosから1人を選ぶFUTの殿堂選手ピックです。
ここでは全21選手から選べるわけではないため、Pato、Hulk、Walcott、Richardsなどは候補に入りません。考えるべきなのはFUTの殿堂全体で誰が最強かではなく、この5人の中で誰が序盤のスタメン最大の穴を埋めるかです。
| 選手 | 主な特徴 | 公開済みスタッツから見た使い方 | 主な弱点 |
|---|---|---|---|
| Marouane Fellaini | 85 OVR、90 PHY、Precision Header+ | シュートと守備にも関われるフィジカル型CM | 74 PAC |
| Loïc Rémy | 91 PAC、84 SHO、Low Driven Shot+ | スピードとフィニッシュを生かす直接的なST | 78 DRI、72 PHY |
| Giovani dos Santos | 88 DRI、87 PAC、Technical+ | テクニカルなアタッカー兼ボールキャリー役 | 58 PHY |
| Eljero Elia | 91 PAC、87 DRI、Rapid+ | サイドのスピードとドリブル | 74 SHO |
| Adebayo Akinfenwa | 88 PHY、Enforcer+ | 用途がはっきりしたフィジカル型ST | 72 PAC |
スカッドにまだ明確な弱点がないなら、現時点の情報ではFellainiが最も選びやすい無難な候補です。5人で唯一の85 OVRかつ唯一のCMなので、攻撃寄りの4候補からさらに前線を増やすことを避けられます。90 PHYという特徴も、他の4人では再現できません。
STが明確な問題なら、Rémyは91 PACと84 SHOにLow Driven Shot+を持ち、72 PACのAkinfenwaより直接的な攻撃を組み立てやすい選択です。ドリブルや細かいボールコントロールが欲しいなら88 DRI、87 PAC、Technical+のdos Santos。サイドの速さが必要なら91 PAC、87 DRI、Rapid+のEliaが分かりやすいでしょう。
Akinfenwaは5人の中で最も特化したタイプです。88 PHYとEnforcer+で明確な個性がありますが、72 PACによって他の攻撃候補とはかなり違います。Rémyやdos Santosの得意分野で無理に比較するのではなく、最初からフィジカル型STが欲しい場合に選ぶ方が自然です。
FUTの殿堂は『FC 27』序盤スカッドでどう使う?
FUTの殿堂を無駄にしやすいのは、全ポジションが均等に用意されているコレクションだと思って集めることです。実際には、公開された21人のうち15人がSTまたはサイドの攻撃ポジションに集中しています。魅力的なアタッカーが同じ数枠を争う一方で、他のポジションが弱いままという状況は簡単に起こります。
すでに前線が整っているなら、90+ PACのウインガーをもう1枚増やすより、Richards、David Luiz、Fellaini、Guarín、Florenzi、Layúnの方がスタメン全体を改善できるかもしれません。逆に前線がまだ弱いなら、PatoはSTとしてバランスが良く、Hulkは攻撃能力と高いフィジカルを両立し、Balotelliはクラス最高の87 SHOを持っています。純粋にスピードが欲しい場合も、Walcott、Gervinho、Doumbia、Ibarboから異なるタイプを選べます。
ギャラリートークンの必要数が公開されれば、判断はさらにシンプルになります。まずスタメンで最も弱い場所を特定し、次にFUTの殿堂カードと今使っている選手を比較し、最後にトークンコストを見る。高いOVRや大きなPACの数字も、実際に使えるアップグレードにつながって初めて価値があります。
初代FUTの殿堂に向き合うなら、この考え方が最も現実的です。21枚すべてを集める必要はなく、数字が1高いというだけで85 OVRを追う必要もありません。あるスカッドではPatoがSTの答えになり、別のスカッドではRichardsのRB補強が重要で、場合によっては本当に穴を埋めるカードがストアに来るまでギャラリートークンを残す方がいいこともあります。FC 27が実際に始まり、トークンコスト、役割、ゲームプレイが見えてくれば判断はより明確になります。それまではカードのレーティングより、スカッドが何を必要としているかを優先するのが安全です。
